MENU

【驚きの利点】コルク材料の熱伝導率が低い5つの理由

コルク、そのユニークな特性をご存知ですか?

この記事では、コルク材料の驚くべき熱伝導率の低さについて書いていきます。コルクが生まれ持った素晴らしい機能に、間違いなく驚いていただければ幸いです。

 

 

 

その①:コルクの構造がスゴイ

コルクの組織構造を探るとわかる、その驚きの秘密

コルクは「気孔」と呼ばれる微細な空気層を無数に含んでいます。この気孔が断熱効果を発揮するのです。要するに、コルクは空気の層で満たされた、まさに自然の発泡スチロールなのです。「他の材料にも気孔はあるでしょ?」 と思われた方もいるかもしれません。しかし、コルクの気孔は規則正しく並んでいて、しかも非常に小さいのが特徴なんです。その構造が、熱の移動を効果的に防いでいるのです。

コルク1cm3あたりの気孔の数はなんと4000万個!

 

 

 

その②:リグニンが熱を遮る

コルクの主成分、リグニンってなに?

リグニンは植物の細胞壁を作る成分で、熱に強い性質を持っています。コルクはリグニンを30%以上含有しており、この高リグニン含有率が熱伝導を抑える一因となっているのです。「リグニンてなんだろう?」と思った方、リグニンは植物の幹や枝の硬い部分を作る成分なのです。要するに、リグニンが熱にも強いコルクを、より一層熱に強くしている秘訣なのです。

 

 

 

その③:発砲コルクはさらに熱遮断力が高い

発泡コルクとは?

発砲(はっぽう)コルクは通常のコルクをさらに発泡させた製品です。発泡によって気孔が増え、さらに熱伝導率が下がるのです。 実際、発砲コルクの熱伝導率は0.037W/(m・K)と、極めて低い値を示しています。一般的な建築材料と比べると、約1/8の熱伝導率なのです。この低い値が、なんと断熱材と同等の性能を発揮するのです。

 

発砲コルクの利点

  • 軽量でありながら、高い断熱性能
  • 高い圧縮強度で、変形しにくい
  • 耐久性に優れ、長期間保つ

自然で環境に優しい 発砲コルクは、従来の断熱材に代わる新しい選択肢として、注目を集めています。

 

軽量でありながら断熱性バツグン

ミネラルウールなどの断熱材は、軽量であることが特徴です。一方コルクは、比較的重量があります。 しかし発砲コルクならば、軽量化が可能です。しかも高い断熱性は維持されるのです。この軽量&高断熱性の両立が、発砲コルクの大きな強みなのです。

 

 

 

その④:湿度の影響を受けにくい

湿度は断熱性能に大きな影響を及ぼします。ロックウールなどの断熱材は湿気を帯びると断熱性が低下してしまうのです。 しかしコルクは、その特性上、湿度の影響をほとんど受けません。つまり、どんな環境でも一定の断熱性能を発揮し続けられるのです。この点が、コルクを魅力的な素材にしている理由の一つなのです。

 

 

 

その⑤:不燃性に優れる

耐火性という点でも、コルクは高い評価を得ています。一般的な建材と比べ、高温に曝されてもコルクは燃え続けにくい性質があるのです。 これは、コルクに含まれる空気層と無機物の影響によるものです。つまり、コルクは断熱性と耐火性を併せ持った、理想的な建材なのです。

 

 

 

環境に優しい自然素材

最後になりましたが、コルクの魅力は環境面にもあります。コルクはポルトガル産のコルクガシの樹皮から作られる完全な天然素材なのです。 化石燃料を使わず、CO2排出もほとんどありません。加えて、コルクガシの皮を剥いでも樹木は枯れず、再生可能な資源として利用できます。つまり、優れた断熱素材でありながら、環境にも優しいエコ素材なのです。

 

まとめ

コルクの熱伝導率の低さは、その特殊な構造と成分が合わさった結果なのです。軽量で環境に優しく、耐火性にも優れるコルクは、次世代の建材として大きな可能性を秘めています。この魅力的な素材を活用してみてはいかがでしょうか。